汗の味

小・中学生の時に、好奇心で汗をなめた事が有る人は多いはず。その時の汗の味を覚えていますか?「しょっぱい!?」と感じたと思います。

 

子供ながらに「なぜ汗がしょっぱいのか?」と不思議に思った事でしょう。子供時代に抱いたその疑問を、今解決しましょう。

 

汗がしょっぱい理由

汗が「しょっぱい」のは、汗に塩分が含まれているからです。ただ、塩を直接なめた時のようなすごくしょっぱい味では有りません。ほんの僅かだけ塩味を感じる程度です。それもそのはずで、汗は99%が水分で構成されているためです。

 

残りの1%に塩分や乳酸、尿素などが含まれています。そのため、ちょっとだけしょっぱいと感じるわけです。ちなみに、海の塩分濃度は約3.5%です。

 

体外に出た汗の塩分濃度は約1%なのですが、実は汗の原液と言いましょうか、体内で生成された汗はもう少し高い塩分濃度となっています。

 

なぜ、体内と体外で塩分の濃度が異なるのかと言いますと、汗が体外に排出される過程で、塩分を構成する「ナトリウムイオン」と「塩素イオン」が体内に再吸収されるからです(水分は再吸収されません)。

 

そのため、実際に皮膚表面に出る汗は、「ちょっとだけしょっぱい味」がするんですね。

 

大量に汗をかいた時ほどしょっぱい

運動をしていた人は、凄いしょっぱい時も有ったと思っている人もいるかと思います。そうなんです、汗は常に一定の塩分濃度を維持しているわけでは有りません。

 

激しい運動をして、大量の汗をかいた時の味は、少しだけ汗をかいた時の味よりもしょっぱいんです。

 

その原因はさきほど紹介した「塩分の再吸収」が関係しています。塩分を再吸収する能力には限度が有り、大量に汗をかいた時は塩分を再吸収出来ず、水分とともに体外に排出される事になります。そのため、運動などで大量にかいた汗は、普段かく汗よりもしょっぱくなるわけです。

 

汗の味がしょっぱくなる事は、裏を返すと体内の塩分が不足してしまう事に繋がります。すると、どうなるか?熱中症の原因となります。

 

簡単に説明すると、塩分が不足した体液状態で、水分だけを補給すると体液の塩分濃度は薄くなります。すると、体は正常な濃度に戻そうとして水分を排出しようとします。その結果、濃度は元に戻りますが、水分が不足した状態になって熱中症になってしまうんです。

 

そのため、熱中症を防ぐには、水分だけでなく塩分も補給する必要が有るんですね。

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